用意しているテーマと招待講師
- 【うそをつかない医療】
ご自身が、当時5歳だった息子さんを医療事故で亡くすという悲しい経験を乗り越えて現在、新葛飾病院でセーフティー・マネージャーとしてご活躍中の豊田郁子さんに、医療者が気付いていない点、気付いて欲しい点、気付かなくてはいけない点についてお話していただこうと思っています。
- 【僕らが診ている喘息は、本当に気管支喘息か?】
僕は、なんでも喘息の診断をつけてガイドラインにそった治療という「風習」は、オカシイと思っているのです。そもそも、喘息も診断名ではなくて、腹痛や頭痛のように症状名なのでは?多分、「気管支喘息」と診断している患者の多くに、マイコプラズマや肺炎クラミジアなどの感染症が混じっているのでは? このような疑問に、答えていただこうと、大学病院から千葉大医学部小児科准教授の下条直樹さんに、診療所からにしむら小児科の西村龍夫さん(大阪府柏原市)に、喘息を別の側面から眺めたらこうなるという内容のお話をしていただこうと思っています。
- 【「風邪に抗生物質を使わない」は、正しいか?】
僕の意見では、風邪という病気は無い。よってこんな命題自体が成り立たない。百歩譲って、風邪と病気があるとしても、「抗生物質は千差万別。使うべき病気には使う。使う必要の無い病気には使わない。」だと思っています。そもそも抗生物質って殺菌以外の作用はないのでしょうか?抗癌剤のブレオマイシンだって抗生物質ではなかったかしら?この目的のために、慈恵医大臨床検査医学准教授の保科定頼さんに、殺菌剤以外の側面から抗生物質に光を当てた内容のお話をしていただこうと思っています。話が、かなり基礎的になるかもしれないので、開業医の立場からの聞き手役を竹田こどもクリニックの竹田弘さん(横浜市港南区)にお願いしてあります。