第41回東日本外来小児科研究会のご案内
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今回は、川崎市の武蔵小杉で行います。
日時:2020年10月25日(日) 14:00~16:30頃
- 会場受付開始 13:30
- Web参加受付開始 13:30
参加方法・参加費
- 会場参加、Web参加ともに同額です。
- 日本外来小児科学会会員 500円 (10月17日まで事前登録の場合) ※会員番号の入力が必要になります
- その他・非会員 1000円 (事前登録期間を過ぎた日本外来小児科学会会員も同額です)
- 会員番号がわからない方は、学会の事務を担当している(株)春恒社の担当者まで、メールかお電話でお問い合わせください。その際、本人確認のため、必ず勤務先、生年月日をお知らせください。(TEL 03-5291-6231)。
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申込締切は、10月23日です。
- 会場参加の場合も、Web参加の場合も、同じシステムでのお申し込みになります。
- なお、Peatix という申込システムを使っております。参加申込サイトをご利用頂く際には、Google Chromeのご利用をお願いしています。Google
Chrome以外の動作環境は保証しておりません。(Microsoft Edge でも可能なようですが、システム会社としては推奨していなようです)
- Peatix からのメールが受け取れるように、@peatix.com というドメインからのメールを拒否しないようにお願いします。視聴するURLなどの情報も受け取れません。
- <同じ施設から複数参加される場合>
- 今回は、特にWeb参加の方もいらっしゃるので、確実にその方に視聴方法をメールでお知らせする必要がありますので、クリニックなどでまとめて参加登録をするのではなく、個人個人で申し込みをお願いします。
- <領収書について>
- 支払い方法に応じて、領収書の形式が異なります。
- クレジットカードの場合、カード会社から送付される「ご利用明細書」や「引き落とし明細書」を領収書の代替としてご利用ください。
- コンビニ/ATM払いの場合、コンビニエンスストア店頭でお渡しする領収書をご利用ください。
- 経理上、注文内容の詳細を含む必要がある場合など、上記の書面をご利用いただけない場合は、「領収データ」をご利用ください。お申込み詳細メールの「領収データ→」をクリックすると領収データにアクセスできます。
- <キャンセルについて>
- 10月23日までキャンセルを受け付けます。Peatix内の「主催者へ連絡」からご連絡ください。
10月24日以降のキャンセルには当日不参加も含め対応できません。ご了承ください。
キャンセル方法はPeatixに準じますのでPeatix内の参加者ヘルプをご参照ください。
- <当日参加について>
- 当日参加は空席があれば対応できますが、新型コロナウイルス対策のため例年よりも座席数を減らしています。
可能な限りPeatixを利用してチケットを購入してください。
会場・アクセス
川崎市医師会館 (武蔵小杉駅西口から徒歩6分)
武蔵小杉駅までは
- 羽田空港から 京急線で品川まで約15分・品川から横須賀線で約10分
品川から 横須賀線で約10分
新横浜から 横浜線で菊名まで2分・菊名から東横線で約7分
- 横浜から 東横線・横須賀線・湘南新宿ラインで約12分
- 新宿から 湘南新宿ラインで約20分
プログラム(14:00開始予定)
■開会あいさつ
■一般演題
- 中国武漢から新型コロナウイルスがやってきた!
小児科待合室に患者さんがいなくなった…
閑古鳥ではなく子どもたちに来てもらうために私たちは何をしたか? (15分)
- あかちゃんとこどものクリニック(埼玉県川口市)田中秀朋
2020年1月23日中国湖北省武漢市が都市封鎖をして以来、2月3日横浜港のクルーズ船を皮切りに日本でも新型コロナウイルスの影響が長期間、全国に及んでいる。埼玉県川口市の当院では、3月から患者数が減り始め、4月には半減、5月の土曜日は1ケタと経営が心配になるほどの患者減少であった。人々が集団を避けるようになったために様々な感染症が減少したこともあるが、医療機関に行くとコロナウイルスに感染しそう、という懸念が一般の人に広がっていたことも大きな要因である。
当院では、怖がる患者さんに戻って来てもらうために以下のことを実行した。開院前の行列を無くす工夫、服装の変更、お手拭きの配布、診察室の清拭、電話問診、無熱外来と次々に業務改善を行った。職員からのアイデア、メーリングリストの情報、いろいろな視点でできることを実践した。
この時期の患者の動向について報告する。
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- COVID-19の流行がこどもの心に与える影響 (15分)
- まなこどもクリニック(千葉市)原木真名
- 対策のための休校や自宅待機、感染対策のためのさまざまな変化により、子どもたちは振り回されています。暑い中マスクを強いられたり、手洗いや消毒を頻回に指示されたり。
さらに、不安をあおる報道で、子どもたちの心は不安定になっています。体調をくずす子どもが多くなってきていることは、皆さま身をもって感じていらっしゃると思います。
私が経験した症例の一部を提示します。皆様のご経験もうかがいたいです。
症例1。手洗いをしないと不安になる未就学女児
トイレに行ったときと鼻を触ったときに手洗いにこだわる。食欲がなくなり、保育園に行くときに母から離れるときに泣いてしまう。夜寝てからも、鼻に触ってしまうとわざわざ起きて手を洗いに行く。洗いすぎで手はガサガサになっている。本人に安心できるような情報提供をして、不安軽減をはかった。
症例2.母の体調不良と同調して症状がでている小学校高学年男児
4月初旬から微熱、腹痛・下痢・倦怠感が続いている。母も原因不明の体調不良が長引き、仕事を辞めた。当初、コロナかもしれないという不安が強かった。その後も背中のしびれ、腹痛・下痢、倦怠感など、母児が似たような症状が続き、不登校気味となり、対応に苦慮している。
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- 限られた環境の中で、コロナウイルス対策を迫られるクリニック
-とくに検体採取・喘息吸入ブースの工夫・行政から流行情報が全く入らない大都市の診療- (15分)
- 星川小児クリニック(横浜市)山本淳
Covid-19感染症の影響は、2020年3月頃からクリニックにも及び、通常の感染予防対策の他、さまざまな迅速検査や、喘息の吸入処置がしにくくなることが懸念された。
当院はビル診療であり、庭などの屋外スペースはない。防災上窓を開放することも難しい。防護衣も十分に入手できない。このような中で、スタッフの安全を守りながら、診療を続けていくため、妥協しながらも、急いで対策をとらなくてはならなかった。
その中で、狭いスペースではあるが、換気に気を配りつつ患者を隔離し、外から検体を採取したり、喘息の吸入ができるスペースを作ったのは、診療の質を落とさないためには有効であった。さらに、最近では、移動式(組立式)の簡易な検体採取ブースも導入したので紹介する。
- また、最近は市内でコロナウイルス感染症の小児も発生しているが、行政から医師会への情報提供は当市では現時点では全くない。マスコミが流す情報とSNSが頼りである。また担当課から保育所や病児保育室を管轄している部署への情報提供もないという。これから冬を迎え、コロナウイルスの流行情報が全く得られない環境下で発熱した小児の診療をどのようにしていくか、病児保育室をどのように運営していくかについても考えてみたい。
- 糖鎖ナノバイオテクノロジーに基づく唾液を用いFlu/Covid-19同時PCR検査法の開発 (30分)
- 村上こどもクリニック(鹿児島市) 村上直樹
- 鹿児島大学 隅田泰生
ウイルスが細胞に感染する際に、まず細胞表層の糖鎖に吸着することが知られている。我々が独自開発した糖鎖固定化磁性金ナノ粒子(SMGNP)はウイルス表面に糖鎖を介して吸着するため、短時間でのウイルス粒子の濃縮・精製に利用できた。そして、PCRを組み合わせ、ウイルス性疾患を正確に診断可能な方法(糖鎖ナノ粒子法、またはSMGNP法)を確立した。ウイルス粒子の濃縮過程を含むので、ウイルス濃度が低い非侵襲性検体である唾液の使用が可能であった。インフルエンザに関しては、2019-20シーズンに463検体を用いた臨床性能試験を行い、唾液中のインフルエンザウイルスRNAと鼻汁のウイルス分離培養との比較において、精度・特異性・全体全て90%以上の一致率が認められた。また、新型コロナウイルスに関しても応用でき、国立感染研のガイドラインに基づいた検査結果と比べて、患者検体(唾液、鼻咽頭スワブ)で90%以上の一致率が得られ、すでに研究用試薬として販売されている。さらに、これらの成果に基づき、インフルエンザと新型コロナの同時流行に備え、唾液を検体として使用して3種のウイルス(AおよびB型インフルエンザと新型コロナ)を同時に検査できるキットを開発し、薬事申請中である。唾液をインフルエンザ検査の検体として用いることができる世界初の薬事承認キットとなる。加えて、3種のウイルスを同時かつ8検体を15分程度で測定できる高速PCR機も開発した。本発表では、以上の開発経過に加えて、本法がPCRの問題点の1つであるOver
Diagnosisを解決する検査法であり、入院患者のFollow upとして有効であった例も報告する。
- <事務局より>
- 鹿児島の村上直樹さんが、上京して会場でお話をしてくれます。開業医にも手の届きそうな検査法の紹介です。どんな機械なのか、期待しましょう。
- 連絡先などは、■企業展示(スディックスバイオテック)のところをご覧ください。
■招待講演
- 小児のCOVID-19について分かってきたこと (60分)
- 藤沢市民病院 臨床検査科 清水博之
中国武漢を発端としたSARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、急激な勢いで世界中へ拡大した。患者の中心は成人であり、すでに多くの研究論文が発表された。病態、臨床症状、診断、治療などが徐々に明らかになってきているなかで、小児におけるエビデンスは少ない。小児のCOVID-19について現時点で分かっていることを簡単に総括したい。
■閉会あいさつ
■企業展示
- (株)スディックスバイオテック
- 糖鎖ナノテクノロジーを用いた迅速PCR検査法の開発・受託研究を進めている会社です。
- 10月25日の発表の内容はこちらです。資料のご請求、お問い合わせはこちらからメールでお願いします。
- (株)リード
- 動画のアニメーションの配信の会社で、予防接種、事故予防などのコンテンツや、クリニックごとのオリジナルコンテンツ制作も行っています。
連絡先