小児科のホームドクターとしての星川小児クリニック
患者さんからも、こんなホームドクターであってほしいなというイメージがあると思います。私たちもこんなホームドクターでありたいという思いがあります。それらが共感できたら素晴らしいですよね。このページは、やや長文ですが、これからの時代にふさわしい小児科のホームドクター(医師というよりも医療機関のこと)像についてお話ししながら、はじめての患者さんにも安心して星川小児クリニックを選んでいただけるようにご案内したいと思います。
小児科のかかりつけ医を持つアドバンテージ
これからお子さまを育ていくお父さんお母さん、ぜひ「かかりつけの小児科の医療機関(ホームドクター)」をお持ちになってください。もちろんすべての病気をカバーできるわけではないですが、子どものことだったら、まず相談してみようと思っていただけるような、身近な存在が、小児科のかかりつけ医です。
医療機関というのは、病気を検査などで診断し、薬を出すところ・・・と、単純に思っていらっしゃいませんか?
最近では、インフルエンザの検査をして、はい陽性、お薬を出しておきますパターンがそんな典型かもしれません。
しかし、お熱が出たらみんなインフルエンザというわけでもない、最初は家で様子を見なくてはわからない、ホームケアがキーワードなのですが、そのコツをつかむまでは、一緒に様子をみましょう、というわけで、それができるのが「かかりつけの小児科」だと思います。
診断するにはちょっと早いときも、「家での様子のみかた(ホームケア)」をわかりやすく説明します。もしかしたらそのときは薬はいらないかもしれません。治療したほうが良いタイミングはどのくらいで・・・というような話もしたいと思います。それを楽しく学んでいただけたらいいですよね。
その他、お熱がでたとき、嘔吐のとき、下痢が続くとき、このくらいだと保育園は行けるの?予防接種の優先順位は?それはどうしてなの?など。
子育ての楽しさもそんなことも学んで自信がついてくるところにもあるのかもしれません。
そんな「学校」か、「カルチャークラブ」みたいなものですが、毎回違うスクールだと何が何だかわからなくなってしまいます。ホームドクターを決めておく理由ってそういうことです。
それと、大きな病院との違いを考えるとわかりやすいです。大きな病院は、せっかくここまで来たのだし、なかなか来れないのなら、検査をして診断をして念のために薬も処方して、となりがちです。時間の流れというよりも断面でみなくてはならないことが多いのです。しかし、ホームドクターは一緒に考え、一緒に様子をみることができる、予想される経過やホームケアについて詳しくお話しして、予想からはずれたり、悪化してきたら気軽に再診していただける、時間の流れを味方につけることができる、それがホームドクターのアドバンテージです。またひとつの病気(かぜなど)が終わったと思っても、同じようなことが何回か起これば変だなと考え直すこともできます。これもアドバンテージです。
私たちにとってもアドバンテージですが、患者さんにも、身近に信頼できる小児科のかかりつけ医(医療機関)を持つことのアドバンテージをぜひ活用していただきたいと思います。
クリニック見学コース・こんにちは赤ちゃん
クリニックを受診する前に、ちょっと覗いてみたいな、スタッフに話を聞いてみたいなというご要望に応えて「クリニック見学コース・こんにちは赤ちゃん」を作りました。
もちろん、赤ちゃんでなくても、転居などで新しいホームドクターを探している方、それから妊娠中の方なども大歓迎です。また、併設している病児保育室の見学もできます。お待ちいただく待合室は、ご病気でなければ、予防接種などに使う部屋ですから、かぜのシーズンでも安心していらしてください。
詳細はタイトルをクリックしてください。
いらっしゃる前に読んでいただくと嬉しいページ
ところで、どんなクリニックなのかな~は、このホームページでもいろいろ紹介しています。おすすめのページは、例えばこんなページです。
- 診療ポリシー
- ママを育むクリニック(もちろんパパもですが)
- 診療ポリシーを読んでいただいた後で読んでいただくと共感していただけるかも。
- 施設紹介
- 都市部の小児科としては結構広く、入口・待合室も2つに分かれています。ちょっと覗いてみてください。
- ゼーゼー・気管支喘息
- 咳が長引くので、もしかしたら喘息かも・・・というようなご不安で受診される場合はぜひお読みください。
- 食物アレルギー・アトピー
- 食物アレルギーの診療方針は現状ではクリニックによってさまざま。保育園の対応もいろいろです。患者さんの悩みも多いと思いますが、ちょっと予習してきていただくと診療がスムーズです。
食物アレルギーの診療では、かかりつけの患者さんに限定してしか行えない検査もありますので、食物アレルギーのご相談ではじめていらっしゃる方は、ぜひお読みください。
他の医療機関がかかりつけ医のときは、お気軽に来院の目的をおっしゃってくださいね
小児科のホームドクターは、診療、予防接種、健診などを、たいてい一カ所の医療機関でしています。鼻水だけならA医院、熱がでたらB医院、それでも熱が下がらなかったらC医院、予防接種はD医院、健診はE医院・・・ではさすがによくない(A~Eのどの医療機関からもかかりつけの患者さんと思ってもらえない)ことは皆さんよく知っていらっしゃいますが、かかりつけの先生が休診日ということはよくあります。地域医療はお互い様で成り立っているので、かかりつけの医療機関がお休みで、当院がピンチヒッターとしてお役にたてることはときどきあります。
そういう受診は、いわば休日診療所と似た役割なので、私たちも、かかりつけの先生の方針を尊重しながら、ピンチヒッターとして、当院の責任としてできることはきちんとさせていただきます。
実はちょっと困るのが、かかりつけの先生が休みだから来たとおっしゃいながら、セカンドオピニオンを探りにいらっしゃるような場合です。かかりつけの先生は別にいる状況で、多少治療方針が違ったとしても、医学は画一的なものではありませんから、どちらが正しいというわけでもないので、あまり突っ込んだことは言えません。
しかし、よくよく聞いてみると、最初から転院希望でいらしているというようなこともあります。
もちろん、相性もあるので、転院したほうが良い場合もありますが、転院せずに今の先生をホームドクターとして通院を続けていただいたほうが良さそうな場合もあります。
小児科でご相談される内容は、「かかりつけ医だからこそわかること」が多いので、一概にセカンドオピニオンといっても難しいのですが、かかりつけでなかった方が全くの初診でいらしたときや、別の医療機関にかかっていて久しぶりにいらしたときなどは、どうぞお気軽に、ご遠慮なく、いらしたきっかけや目的をお話しくださいね。
限られた時間ですが、どの患者さんにも一生懸命対応します。