患者さんに大切なお願い

初診の患者さんに、必ず読んでおいてくださいねと、渡すプリントです

小児科で「正直な」診療をしようとすると、「様子をみましょう」とか、「大丈夫でしょう」ということが往々にしてあります。
しかし、それは「まあ大丈夫」ということであって、「絶対大丈夫」などということはもちろんありません。
また、小児科において診療は、病名をあてるのが大切なのではなく、どのように診ていくかという考え方をお話しすることが大切です。ですから、医師の診断を受けてそれで終わりではなく、その後は保護者にお願いするわけですが、家でのみかたもお話しいたします。(当院ではそのお話しを看護師が担当することも多いです)
そうして、例えば翌日以降、症状が持続したり、悪化したと思ったときは、やはり再診したり、連絡をしてくださるようにお願いします。その結果、診断名が変更になることもまれではありません。
もちろん、ちょっと心配なときは、医師やナースが、「悪化したら早めに来てくださいね」とお声がけをいたしますが、本当に大丈夫だろうと思うようなときでも、予想外に悪くなることもありますし、別の病気が発病することもたまにはあります。
患者さんから責められないようにという理由で、毎回毎回どんな軽症の人にも「心配なときは受診を」と必ず声をかけさせていただくことが身を守るために大切だという意見もあるのですが、そうすると、本当はこちらは「まず今は問題がないだろう」と思っているという気持ちがうまく伝わらないことにもつながり、かえって本音を伝えることができなくなる心配がありますので、当院では毎回毎回形式的な声かけはいたしませんが、そのかわり、ご心配なときは必ず再診をしてくださるようにお願いします。
とくに新患の患者様とはまだ信頼関係もできてはいないと思いますが、お子さまのためにお役にたてるように一生懸命診療をいたしますので、上記のことをくれぐれもご了解くださいますようにお願いいたします。