2020.10より変更される予防接種のルールについて

2020年10月1日から、予防接種同士の間隔についての考え方が大きく変更されます。また、2020年8月以降生まれの方について、ロタウイルスワクチンが公費接種となります。

予防接種の同士の間隔について




上記の「注射生ワクチン」とは、BCG、MR、水痘、おたふくかぜワクチンのことです。
「経口生ワクチン」は現在はロタウイルスワクチンしかありません。
「注射生ワクチン」相互の間隔以外の接種間隔についてのルールはなくなります。
「注射生ワクチン」相互の間隔は従来通り4週間以上あけることが必要です。ただし、同じ日に同じ医療機関で接種すること(同時接種)は現行通りで差し支えありません。
また、同じワクチン同士の間隔(例:ヒブ→ヒブ、肺炎球菌→肺炎球菌など)のルールは今まで通りで変更はありません。

<よくある質問>

Q.9月30日にMRワクチンを受けたのですが、10月1日に肺炎球菌のワクチンを受けることはできますか?

A.肺炎球菌であれば、不活化ワクチンですので問題ありません。9月30日に今までだったら、「きょう受けた注射は生ワクチンなのでこれから4週間は他の予防注射はしないでください」とお話しするのが普通ですが、肺炎球菌は不活化ワクチンなので、10月1日になると新制度なので翌日であっても接種することができます。ただし、水痘ワクチンやおたふくかぜワクチンは生ワクチンなので10月1日には接種できません。生ワクチン(BCGも含み注射によるもの)同士は、4週間以上あけることが必要です。

ロタウイルスワクチンが10月1日より定期接種になります

2020年8月1日以降生まれのお子様について、ロタウイルスワクチンが定期接種となり、無料で受けられるようになります。
ロタウイルスワクチンは、生後6週以上であれば、接種でき、本来は早めに接種したほうが良いのと、生後6週で接種しても、その後4週間たたないと他のワクチンの接種ができないわけではないので、生後2か月になったら、ヒブ、肺炎球菌も接種することができますので、ロタウイルスワクチンを生後2か月まで待つ必要はなくなります。
ただ、一刻も早くというわけではありませんので、従来通り、生後2か月で、ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎と一緒に接種してももちろんかまいません。
なお、8月1日以降に生まれた方であっても、10月1日にならないと、定期接種としては扱えませんのでご了承ください。