予定している講演・企画など
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詳しいタイムスケジュールはプログラムをご参照ください。
午前
■ナースのメール相談だからできること (小林晴美(看)・星川小児クリニック)
- 星川小児クリニックでは、2005年より患者さんの通院サポートのひとつとして、ナースメール相談を始めました。メールでは、実際に患者さんを見れない・相手の表情や声のトーンがわからない、というデメリットを心配していましたが、始めてみるとメールならではのメリットがたくさんあることに気付きました。また、「ナース」がお話しするから、患者さんが納得してくれる、という場面も経験しました。もちろん、お返事に困ったこともありますが、この4年間で私が見つけたナースメール相談のたくさんの「いいところ」、お話しさせていただきます。
■インフルエンザ流行時の事務の対応について/クレームを踏まえて (堀志織(事)・萩原直美(事)・松村友希(事)・寺岡枝里(事)・青木道子(医)・医療法人あおきクリニック/群馬県伊勢崎市)
- 新型インフルエンザの流行の拡大に伴い当院でもご多分にもれず、11月には来院者が急増し、院内感染予防の配慮に苦慮しながらの、受付業務に追われる中、ワクチン接種の問い合わせなどの電話応対も加わり、受付業務は大変混乱しました。その中で数々のクレームを頂戴しました。今回その反省も含めて受付事務の対応について考えてみました。
■ナースをはぐくむクリニック−ふつうのクリニックでナースがはぐくまれ成長するために− (川本加奈(看)・山本淳(医)星川小児クリニック)
- 第19回日本外来小児科学会年次集会(さいたま市)の同名のMTEを再アレンジしてお話しさせていただきたいと思います。クリニックの診療の様子をご紹介するビデオを使ったり、先生とのトークも交えて、先輩ナースと後輩ナース間の暖かなコミュニケーションの中で成長できた2年間を振り返りながら、クリニックでのナース教育を考えてみたいと思います。この話題をきっかけに、当院のナースがお世話させていただく「ティータイムミーティング」で多くの皆さんと交流できたらうれしいです。(第19回日本外来小児科学会年次集会のときの一次抄録はこちらです)
- ■【招待講演】友愛医療の実現をめざして・・・不必要な医療行為を仕分けよう!(岡空輝夫先生・岡空小児科医院/鳥取県境港市)
- □岡空小児科医院のホームページにリンク(パソコン)
- おかそらせんせい
- 『子どもの病気のほとんどは自然治癒する、そうは言っても少しは医療が必要、ただし日常よく行われている治療のほとんどは気休めで、しかも意味のない治療は医原病を作る。』と第一線の小児医療に長く関わっている小児科医は公言するかしないは別として、思っているはずです。
医療過誤や訴訟を恐れるあまり、検査や治療が過剰になり結果として犠牲になるのは患者本人の子どもです。医療の恩恵を受けるはずの患者自身が被害を被るのは本末転倒です。今こそ不必要な医療行為を仕分けして、友愛医療の実現をみんなで考えてみませんか?
昼食
■ティータイムミーティング(特にコメディカルの方がランチの後残ってお茶をしながら自由にお話しできる機会を作りました)
- ふつうのクリニックの感染対策のノウハウ(キョーリン製薬)
- ランチタイムを利用して、ごくふつうのクリニックでできる感染対策のおさらいをしましょう。そしてランチタイムが終わったら、よければクリニックのスタッフの方たち同士で気軽に意見交換ができる場を作りたいと思っています。
- ふつうの外来でナースができる小児ぜんそくの患者指導について・・・に限らず何でも!話しあいましょう(星川小児クリニックナース)
- 事務のスタッフが集まって何でも話してみませんか?(上大岡こどもクリニック事務スタッフ/横浜市)
午後
■【招待講演】新型インフルエンザの重症例の治療経験 (梅田陽先生・昭和大学横浜市北部病院 こどもセンター)
- 重症肺炎と心筋炎を合併した症例が入院後27時間で亡くなった。愕然とした。2例目の死亡例に病院も震撼した。多臓器不全の治療が後手に回ったら助けられない!私は診療科責任者会で「病院の総合力が問われています。このインフルエンザの嵐をこどもセンターが乗り切るためには、是非とも先生方のお力が必要です。」と頭を下げた。いろいろな科が重症インフルエンザ感染症のために動いてくれ、病院として機能した。出棺に間に合わなかった私は四十九日の翌日に焼香に上がらせてもらい、「君の死を無駄にはしないから、見ていて下さい。」と仏前で誓った。
■「熱があるよ、でも走るの?」−ちびっ子マラソン大会で感じたこと− (三浦義孝・みうら小児科医院/岩手県盛岡市)
- 東京マラソンや駅伝、メタボリック・シンドロームへの関心などから、市民マラソン大会が盛んに行われています。全国で開催されているちびっ子健康マラソン、その岩手県大会も例外ではありません。現在で第24回の開催となり、毎年2,600人と年々参加者が増加しています。この大会の本来の趣旨は、「速く走ることではなく、最後まであきらめずに走りぬくこと」ですが、「朝から熱があっても走らせる」、「喘息で苦しいのに走らせる」等、本人の健康状況を無視しての参加が多々あります。また、「平気で反則行為をけしかける親」、「大会中の禁煙を我慢できない親」等、加熱するあまり子ども以上にモラル・常識の欠如している大人の存在が目につきます。
中高年者に比べはるかに少ないとはいえ、若年者にも運動中の突然死は生じる可能性があります。自らの健康状況を確認し、無理のない体調で参加するよう、ちびっ子健康マラソンといえども、あなどらず、事故を未然に防ぎたいものです。スポーツドクターとして参加し、感じたことをお話します。
■インフルエンザワクチンはどのくらい効いているか・・・4年間医院でアンケート調査をしてみました (森哲夫・もり小児科/横浜市港南区)
- インフルエンザワクチンはどのくらい効いているのか?研究報告が無いわけではありませんが、自分の医院ではどうなのかを知りたくて、夏場に医院に来た子供たちについて、前年のワクチン接種歴とその後のインフルエンザ罹患状況のアンケート調査を4年連続でやってみました。厳密性には欠ける調査ですが、各年度のおよその有効率の他に、自院を受診する子供たちのワクチン接種率やインフルエンザ罹患率などもわかり、保護者からの質問に答える際に役立ちました。大した手間もかからない調査ですので、皆さんにもお勧めしたいと思い、ご報告いたします。
■【教育講演】新しく発売される肺炎球菌ワクチンについて勉強しよう (森雅亮先生・横浜市立大学附属市民総合医療センター小児科)/ワイス株式会社共催
(子宮頚癌ワクチンのお話もしていただきます)
- 肺炎球菌は大人だと文字通り肺炎を引き起こす細菌としてよく知られていますが、子ども、特に2歳以下では、細菌性髄膜炎、肺炎、難治性中耳炎、菌血症や敗血症など、多彩な症状を伴います。ヒブ髄膜炎に比べて死亡と後遺症の比率が少し高く、死亡率は10%前後、後遺症率は30〜40%くらいといわれています。欧米では2000年頃から子どもに有効な小児用肺炎球菌ワクチンが使用されて、かかる子どもが激減しました。ようやく日本でも待望のワクチンが2009年8月に認可され、発売に漕ぎ着けました。今回、このワクチンについて一緒に勉強しましょう。
■ウガンダの大自然に囲まれた孤児院に暮らす子どもたちのキラキラ笑顔 (東祐三子(保)・星川小児クリニック)
□ギャラリー「ウガンダの子どもたち」にリンク(画像は全部で100kbなので携帯でも見ることができます)
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- 2007年5月から8ヶ月半、私はアフリカにあるウガンダという大自然に囲まれた小さな国で孤児院の手伝いをしました。国情が不安定なうえにAIDSの蔓延もあり、孤児は多いようです。言葉も文化も分からないような場所ですが、驚くほど子どもたちは日本と同じで、泣いたり笑ったり・・・。特に笑顔は最高でキラキラ輝いていました。毎日生活していく中で、見えてきたウガンダのよさ、そしてアフリカから見た日本の良さを少しでもお話しできたらと伝えられたらと思います。